帳票の出力カスタマイズを低コストかつ短期間に実現したい
アイシン化工は現在、人事・会計業務システムへのERP導入を進めています。ERPの導入では、ERPに備わっているビジネスプロセスと社内のプロセスと のギャップを埋める作業が欠かせません。しかし、多くの企業に当てはまることですが、そのギャップ対応のためのカスタム開発で膨大なコストが発生したり、 長い期間を要するケースも少なくないのが実状です。アイシン化工でも、そのような課題に直面しました。経営企画部情報システムグループグループマネー ジャーの榎木田真一氏はその時の状況を、次のように語ります。
「当社の場合、カスタマイズの見積もりを出してもらったところ、予算計画の約10倍の金額になってしまいました。こうした追加開発が繰り返されると、最終 的な費用を見極めることが困難になってしまいます。しかし、情報投資に使える予算は限られていますから、それは避けたい。なんとかコストをかけずに 対応できる方法を模索していたのです」
今回、同社が進めている人事・会計システムの開発においては、カスタマイズが必要な部分の大半は帳票類に関連する部分でした。帳票発行システムは以前から あり、そのシステムとERPとのインタフェースとしてはセゾン情報システムズの「HULFT」が用いられています。その部分に、社内のスタッフが扱えるよ うな仕組みを追加して社内で開発できるようにすれば、課題を解決できるのではないかと榎木田氏らは考えました。社内のニーズを熟知している情報システムグ ループなら当面の帳票カスタマイズもコストや開発期間を抑えられるでしょう。そして、後々の社内エンドユーザーへの対応も、迅速かつ低コストで、容易に行 えるようになるはずです。
基幹系システム資産の活用が容易なDataSpiderを採用
榎木田氏らは、いくつかの候補の中から、機能性や生産性、運用性などを重視し、適切なソリューションを検討しました。
「当社での使い方を考えると、単に帳票を出力するだけでなく、例えばERPで計算した結果に対して、さらに独自の計算を加えて出力するといった処理が必要 になります。そこまでの対応を考えると、DataSpiderが適切だと判断したのです。また、操作性の良いGUIで開発できるので、短期間のうちに業務 で使えるレベルまで使いこなせるだろうという考えもありました」(榎木田氏)
2007年の9~10月頃、DataSpiderの評価が行われました。評価導入を担当した情報システムグループの杉山茂氏は、次のように語っています。
「今回のシステムでは、従来の基幹系の印刷出力に代わるものを作るのですから、それに合ったロジックを組めなくてはなりません。例えば、トリガーからサー ビスを起動できるかどうか、あるいはバックアップを自動化できるか、といった点を重点的に検証しました」
検証の結果を受けて、DataSpiderの本番稼働へ向けた準備が進められました。例えば、運用時の保守性を高めるために環境を標準化し、開発ルールを 作ってグループ内で徹底させるといった教育も実施しています。2008年に入ってからは帳票関連の開発が進められ、間もなく本番稼働がスタートする予定で す。接続先を選ばないDataSpiderのおかげで、エンドユーザー側の業務にほとんど影響を与えずシステム移行ができたといいます。経営企画部情報シ ステムグループ杉山茂 氏
帳票関連の開発が落ち着いてきた現在、情報システムグループではDataSpiderを活用した今後の取り組みについても考え始めています。 「要望としては細かい部分ですが、CSV出力の際にDataSpiderの置かれたサーバ上ローカルが出力先となる仕様になっています。これを、他のサー バも指定できるようにしてくれれば、社内のエンドユーザーからもDataSpiderを使えるようにできるのではないでしょうか」と杉山氏は言います。 DataSpiderのGUIの使いやすさは、エンドユーザーからのデータ活用にも役立てられるかもしれないという考えです。
かつて、メインフレームの時代には、エンドユーザーが情報システム部門に頼んで専用の帳票を作ってもらって業務に活用するような作業が、多くの企業にあり ました。近年ではExcelを使いこなすエンドユーザーが増えたため、帳票を作るのではなくデータで受け渡すのが一般的になってきています。さらに進め ば、エンドユーザーが自らアクセスして必要な情報を得られるようにする、DWHやBIなどのシステムへと繋がります。アイシン化工では、 DataSpiderの導入が、こうした仕組みを検討するきっかけになったようで す。
「これまで、エンドユーザーの求めに応じて、いろいろな解析を行うためのデータを提供してきました。しかし、それは体系化もされておらず、依頼する担当者 ごとに違った切り口のデータを求めるものですから、なかなか一元化しづらいものでした。いちいち帳票やデータ抽出のスクリプトなどを作っていてはきりがな いので、今後は、社員向けのポータルのようなものを作り、決まった場所からデータを提供するようなシステムを構築したいと考えています」と榎木田氏は語っ ています。将来的には、その情報を取り出す仕組みを支える重要なツールの1つとしてDataSpiderが使われることになるかもしれません。
将来的にはエンドユーザーへのデータ提供にも役立つ可能性を 「DataSpiderは入りやすく、使いやすいツールだと思います。しかも、私1人ではな く、情報システムグループの全員が同じように使っていけるという点が非常に良いですね。セゾン情報システムズやアプレッソには、DataSpiderの評 価段階から技術サポートを受けており、おかげで本番稼働までスムースに進められました。問い合わせに対する返事も、ほぼ翌日には返ってきて、なかなか迅速 な対応に助かっています」(杉山氏)
開発の期間とコストを大幅に削減、帳票改善などにも柔軟な対応が可能に
帳票などの開発を経て、情報システムグループのスタッフは、DataSpiderに習熟してきました。検証段階から使い込んでいる杉山氏はもちろん、グ ループマネージャーである榎木田氏も使いこなすようになっています。このことが、大きな効果に繋がりました。
「私自身も、半日ほど説明を聞いて、すぐプログラムを作れたほどです。『これでいいの?』と拍子抜けするくらい簡単でしたね。ERPの帳票処理で懸案だっ た、締め処理後の再処理も、ここだけでも開発を外部に委託すれば数百万円になったと思われますが、私がDataSpiderで開発すれば1週間でできてし まいます。膨大な開発が必要と言われた部分を自分たちの手で作れてしまう、それが最大の効果ですね。間違いなくDataSpiderのGUIのメリットで しょう」(榎木田氏)
また、短時間で開発ができる環境が整ったことで、今後もエンドユーザーからの新たな要求があっても迅速かつ低コストで応えられるようになりました。例えば 帳票に関しても、いろいろな改善のために変更される可能性も少なくありませんが、それも基本的に社内で対応できるのです。
将来的にはエンドユーザーへのデータ提供にも役立つ可能性を
帳票関連の開発が落ち着いてきた現在、情報システムグループではDataSpiderを活用した今後の取り組みについても考え始めています。
「要望としては細かい部分ですが、CSV出力の際にDataSpiderの置かれたサーバ上ローカルが出力先となる仕様になっています。これを、他のサー バも指定できるようにしてくれれば、社内のエンドユーザーからもDataSpiderを使えるようにできるのではないでしょうか」と杉山氏は言います。 DataSpiderのGUIの使いやすさは、エンドユーザーからのデータ活用にも役立てられるかもしれないという考えです。
かつて、メインフレームの時代には、エンドユーザーが情報システム部門に頼んで専用の帳票を作ってもらって業務に活用するような作業が、多くの企業にあり ました。近年ではExcelを使いこなすエンドユーザーが増えたため、帳票を作るのではなくデータで受け渡すのが一般的になってきています。さらに進め ば、エンドユーザーが自らアクセスして必要な情報を得られるようにする、DWHやBIなどのシステムへと繋がります。アイシン化工では、 DataSpiderの導入が、こうした仕組みを検討するきっかけになったようで す。
「これまで、エンドユーザーの求めに応じて、いろいろな解析を行うためのデータを提供してきました。しかし、それは体系化もされておらず、依頼する担当者 ごとに違った切り口のデータを求めるものですから、なかなか一元化しづらいものでした。いちいち帳票やデータ抽出のスクリプトなどを作っていてはきりがな いので、今後は、社員向けのポータルのようなものを作り、決まった場所からデータを提供するようなシステムを構築したいと考えています」と榎木田氏は語っ ています。将来的には、その情報を取り出す仕組みを支える重要なツールの1つとしてDataSpiderが使われることになるかもしれません。
※この事例の内容は、2008年5月に実施した取材の内容に基づいて作成しています。
お客様情報
アイシン化工株式会社
- 本 社 〒470-0492 愛知県豊田市藤岡飯野町大川ヶ原114-1
- 設 立 1952年2月12日
- ホームページ http://www.aisin-chem.co.jp/
システム開発/DataSpider導入支援
株式会社セゾン情報システムズ
- 名古屋営業所 名古屋市中村区名駅南2-14-19 住友生命名古屋ビル21F
- TEL:052-588-5591
- ホームページhttp://www.www.hulft.com/
社内のカスタム帳票開発を短期化